55歳。今がいちばん元気です。

だるい、疲れた、イライラする、ほてる、眠れない…
こんな不調を吹き飛ばすのが食事で足せる「生命力」です。

「いつもの肉じゃが」に○○を足すだけで
生命力が体にあふれる!

春なら +グリンピース
夏なら +とうもろこし
秋なら +白ごま
冬なら +黒きくらげ

ほかにも、ハンバーグ、焼き飯、餃子など定番料理に「足す」「変えることで、
元気になれるヒントが満載です。

【食事を変えたら、こんなにいいことありました】
・肌の調子が良くなった
・くよくよ・イライラすることが減った
・疲れが出にくくなった
・季節の変わり目に不調が出にくくなった
・体調を崩しても、回復が早くなった
・いつも機嫌が良くなった

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人生100年時代、一生元気で生きるために

平均寿命が80代を超えた現代の日本。
年齢を重ねても、不調を感じず、元気に毎日をすごしたいというのは、
多くの方の願いでしょう。
本書の著者である麻木久仁子さんも、その一人でした。
しかし、40代後半で脳梗塞、その後乳がんと次々に発覚する病気。
さらには「疲れた」「眠れない」「イライラする」といった、
漠然とした不調に悩むことも増え、根本的な「健康」を意識し始めます。

そこで変えたのが「食事」でした。

麻木さんはそれまでの、漠然とした食生活から、
食材の力をより意識した食生活である「薬膳」へと
徐々に切り替えていったのです。

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不調を払う「生命力」は、どんな食材にも宿っている

中国伝統の医学である「中医学」では、
「先天(せんてん)の精(せい)」「後天(こうてん)の精(せい)」という考え方があります。

「先天の精」というのは「持って生まれた生命力」。
「後天の精」というのは、「あとから足せる生命力」という意味です。
その、「生命力」をあとから足すための方法が、毎日の食事です。

薬膳では、「食べてはいけない」ものが何一つありません。
「口に入るものはすべて薬」という考え方で、
どんな食材にも、体を元気にする生命力が宿っていると考えられています。

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一年中、同じ肉じゃがを食べていませんか?

じつは、薬膳の考え方では、
季節によって「邪気」が訪れると考えられています。

たとえば秋なら「乾燥」の「燥」の字を使った「燥(そう)邪(じゃ)」。
この邪気により、秋は乾いた空気で気管支が弱ったり、
肌が乾燥しやすくなったりします。

薬膳では「口に入るものはすべて薬」という考え方があるので、
いわゆる「ふつうの肉じゃが」にもきちんと意味があります。
しかし、どうせ食べるなら、その季節特有の邪気をはねのける食べ方をしたほうが、
より体に生命力がみなぎるのです。

もくじ

55歳、今が一番元気です
[春夏秋冬の定番レシピ]
・肉じゃが
・ハンバーグ
・肉野菜炒め
・サワラのソテー
・ポークカレー
・から揚げ
・餃子
・焼き飯

いつ、何を食べればいい? 食材図鑑
・野菜
その他食材

[目的別]生命力を足す一品
・疲れた
・冷えている
・風邪
・熱がある
・胃もたれ
・イライラ
・落ち込んでいる
・美肌
・眠れない
・便秘
・貧血

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