残業ゼロ・有休取得率98%
それでも「売上5倍」に成長!

中小企業でもできる
生産性を高めるしくみをご紹介します。

●働きやすさを後押しするユニークな制度(一部)
・「パパ産休」 奥さんの入退院の付き添いなどのための特別休暇
・「介護楽しんで休暇」 家族の介護中でも自分の時間を持つための特別休暇
・「ならし勤務」 育休明けの1ヵ月間は勤務時間を1時間から自由に設定できる
・「旅行手当」 国内旅行なら1万円、海外旅行なら3万円を支給

●時短・効率化、学びの共有を促すしくみ
・時間管理に特化した自社制作の「手帳」
・仕事を現場で終わらせる「タブレット用アプリ」
・所属部署を超えた「チーム活動」「係活動」
・自分で自分を評価する「個人評価シート」

「ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業省)選定
「攻めのIT経営中小企業百選」(経済産業省)選定
「グッドキャリア企業アワード2016」(厚生労働省)大賞

JINS代表取締役CEO 田中 仁氏 推薦!
「この本は、女性のみならず人を生かす神髄を体得した雅樂川さんだからこそ書けた。
働き方改革に取り組む多くの企業や人々に役立てていただきたい」

「はじめに」より一部抜粋
今でこそ、COCO‐LOの働き方は世の中の流れに合っていると、たくさんの新聞や雑誌で取り上げられ、
「どうしてこんな会社ができたのか、話を聞かせてください」と講演依頼が相次いでいます。
賞をいただく機会も多く、内閣総理大臣官邸で授賞式、なんてすごい体験もしました。
でも、はじめから、「子育て中のスタッフがいきいき働ける会社をつくろう」なんて、
狙っていたわけではないのです。
「小さな会社で、自分の生活を大切にしながら無理のない仕事をしていこう。
遊ぶことと仕事をバランスよくこなして、健康的な毎日を送れたらいいなあ」
なんて、お気楽に考えていました。
でも、それは甘かった。
まずは求人にとことん苦労しました。
さらに、仕事の規模が大きくなり、スタッフの人数が増えるにつれ、
次々と難問にぶち当たり、魂をすり減らすくらい悩んだものです。
資金繰りの問題もありましたが、その数十倍、スタッフに関する問題が多かった。
彼女たちの仕事と家事・育児をどう両立させるか、忙しさからくるコミュニケーション不足、いざこざをどう解消するかです。
何かヒントになればと、書店に並ぶビジネス書を数多く読みましたが、
男性主体の職場の内容ばかりで、女性職場について書かれた本や、私が参考にしたいと思う本には出会えませんでした。
そういったビジネスモデルが、当時はまだ確立されていなかったのでしょう。
参考になるものがなければ、自分で考えるしかありません。
「どうしたら、もっとスムーズに物事が運ぶのだろう」
「どうしたら、スタッフが気持ちよく働いてくれるのだろう」
どうしたら、どうしたらと考えていくうちに、自ずと解決の方法や施策が見えてきて、
それをCOCO‐LOのしくみにしていったのです。

まず、「女性職場」は、「男性職場」と同じしくみではうまく回らないのかもしれない、
と考えました。女性特有の思考があるからです。
たとえば、会社より自分、出世よりプロフェッショナル志向、「すごいね」と言われるより、「ありがとう」と言われたい、
という女性が私の周りには多かった。
女性は、人と比べて競争する環境をつくるのではなく、
その人が主役になれるよう、自分らしさを大切にしてキラキラ輝けるよう、サポートする環境をつくると、
いきいきと働いてくれるように思います。
さらに、結婚して家族ができてからは、家族も自分の一部になります。
家族がまるごと満足するしくみも必要になるのです。
そんな女性のためのしくみを一つひとつカタチにしたのが、COCO‐LOだったのかもしれません。
この本が、女性職場に手こずっている、働き方改革のヒントがほしい、もっと女性社員を輝かせたいと考えている管理者・経営者の方々のお役に立てば、
こんなに嬉しいことはありません。