優れた才能があっても、人生や仕事に失敗する人がいる一方で、特別な能力がなくても大きな仕事を
成し遂げる人がいるのはなぜだろうか
その答えは「この人にならついていこう」
と思わせる人間的魅力、 すなわち“人望力”の差にあると、政治史研究家の著者は言います。
西郷隆盛、二宮尊徳、徳川家康、ジョンソン大統領、空母「セオドア・ルーズベルト」艦長など、歴史上の人物や事実を俎上に、近現代の、あるいはいまの出来事と比較し、なぜ人は彼らについていったのか、その要因は何だったかを説き明かしていきます。
特に印象深いのは、約五千人の乗組員がいる
狭い艦内でコロナウイルス感染者が出た事件を扱った章。
自分がもしこの巨大空母の艦長だったら、一体どんな決断をしただろうか
そのように自分自身に引き付けながら読み進めることで、当事者意識が高まり、人望力の本質により迫ることができるでしょう。
有能なだけでは人はついてこない。
いつの時代でも問われるのは、人望力。
では、その人望力はどこから生まれるのか
その答えが本書には記されています。
歴史好きのみならず、経営リーダーや管理職に
ぜひおすすめしたい一冊。
目次
第一章 人望とはなにか
第二章 「地獄」の中の人望力 その1
第三章 「地獄」の中の人望力 その2
第四章 仕事師の人望力
第五章 強大な競争者を凌駕する人望力
終 章 人望を持つための条件