本書は、事業会社で障害者雇用部門の責任者を務めた著者が、現場担当者の視点から「障害者が働きやすい環境」をどのように整えてきたかを、実例を交えながら具体的に解説する一冊です。
2024年4月に障害者の法定雇用率が2.5%へ引き上げられ、さらに2026年には2.7%となる予定。中小企業を含むすべての企業に、障害者雇用への一層の取り組みが求められています。しかし、これまでの経験やノウハウが乏しく、どう進めてよいかわからない企業が多いのが実情です。
本書では、雇用前の準備から採用、面談、評価、人材の定着・活躍に至るまで、現場のリアルに根ざした手法を紹介。上司との面談の工夫や、心理的安全性を高める職場づくり、適切な評価によるモチベーションアップなど、単なる「数合わせ」ではない「質の高い障害者雇用」への道筋を提示します。
著名人のカミングアウトやドラマで障害への理解が進む中、企業も「共に働く場」をどう創るかが問われています。これから障害者雇用に本気で取り組む企業のための、実践的なガイドです。