テレワークの普及や世代による価値観の違いから、職場での「人との関わり方」に悩む人が増えています。暗黙のルールが通用しなくなり、新入社員は「失礼になっていないかな…」と不安になり、教える先輩たちも「どう指導すればいいだろう」と頭を抱えてしまいがちです。そんな今の時代だからこそ、お互いが気持ちよく働き、信頼関係を築くための共通ルールとして「ビジネスマナー」が改めて注目されています。

本書『改訂新版 入社1年目ビジネスマナーの教科書』の著者、西出ひろ子氏は、国会議員秘書から渡英しての起業、国内外での企業研修、さらにはNHK大河ドラマなどの作法監修まで幅広く活躍するマナー界の第一人者です。そんな第一線の実務家である著者だからこそ書ける、「今日から現場ですぐに役立つ実践的なマナー」がたっぷり詰まっています。

本書が大切にしているのは、マナーを「怒られないための守り」ではなく、相手との絆を深めて仕事を進めやすくする「最高の応援ツール」にすることです。すべてにおいて「相手はどう感じるか」という思いやり、すなわち「真心マナー」を心がけることで、自分の振る舞いに自信が持てるようになります。新社会人はもちろん、すべてのビジネスパーソンがもう一度学び直したい温かい教科書です 。

【目次抜粋】

  • 第1章 社会人に求められる「身だしなみ」の基本
  • 第2章 社会人に求められる「コミュニケーション」の基本
  • 第3章 社会人に求められる「話し方・聞き方」の基本
  • 第4章 社会人に求められる「テレワーク」の基本
  • 第5章 社会人に求められる「電話応対」の基本
  • 第6章 社会人に求められる「敬語」の基本
  • 第7章 社会人に求められる「指示・報告・連絡・相談・確認」の基本
  • 第8章 社会人に求められる「来客応対」の基本
  • 第9章 社会人に求められる「他社訪問」の基本
  • 第10章 社会人に求められる「ビジネス文書」の基本
  • 第11章 社会人に求められる「ビジネスメール」の基本
  • 第12章 社会人に求められる「会食」の基本
  • 第13章 社会人に求められる「葬式」の基本
  • 第14章 社会人に求められる「結婚式」「お見舞い」の基本

本書から学べる3つの核心

  • 1「相手中心」という一生ブレないマナーの判断軸 「真心マナー」

    本書が一貫して提唱するのが、マナーを「相手中心(相手にどう見られているか、相手がどう感じるか)」で捉える思考法です 。ビジネスシーンにおける身だしなみや言葉遣いは、自分自身の好みの表現ではなく、対峙するお客様や取引先に対する敬意の表れです 。この「相手に不快感を与えず信頼感を抱かせる」ための問いを軸に据えることで、マナーの暗記に頼ることなく、どのような不測の事態においても臨機応変に最適な言動を選択できるようになります 。自分本位の独りよがりな行動を完全に防ぎ、真の信頼関係を瞬時に構築するための「プロの思考回路」が身につきます 。

  • 2テレワークや現代の多様な接点に即応した実践性

    改訂新版における最大の特徴の一つが、オンライン会議の準備や当日の心がまえ、テレワークにおける時間管理、チャットやビジネスメール、スマートフォン等の現代のマナーが徹底網羅されている点です 。非対面のコミュニケーション機会が増えた現代だからこそ、わずかな配慮の有無がビジネスチャンスを大きく左右します 。本書は、時代に左右されない「真心」の精神を大切にしながらも、現代のビジネス現場で今日からすぐに活用できる極めて実用的なアプローチをわかりやすく解説しています 。

  • 3イラストと具体的な指標で誰もが即座に動ける分かりやすさ

    どれほど高尚なマナー理論も、現場で行動に移せなければ意味がありません。本書は全編を通して視覚的に直観理解できるイラストを多用しており、一目で本質を掴める構成になっています 。また、「メモをとる際は5W3Hを漏れなく書く」といった具体的な実務ステップや、指示・報告・相談(ホウレンソウ)のチェックポイントが論理的に整理されています 。「何をどうすれば失礼を回避できるのか」が明確に腹落ちするため、読んだその日から迷わず実践に移すことができます 。

新社会人・転職者の皆様へ:本書がもたらす3つの「自己成長変革」

  • 1「自信に満ちた立ち振る舞い」による不安の払拭

    入社時や新しい環境への転職直後は、自分の言葉遣いや立ち振る舞いに自信が持てず、過度な不安や萎縮を抱きがちです 。本書で正しい知識と「真心」の在り方を体得することで、自分の行動に確固たる根拠を持てるようになります 。これにより、「失礼になっていないか」という受動的な恐怖から解放され、自信と余裕を持って仕事に取り組むことができるようになります 。

  • 2「相談・確認の技術」による仕事の早期戦力化

    上司への「指示・報告・連絡・相談・確認」の基本を網羅する中で、「要点を事前に整理する」「目的を明確にする」といった相談の作法を体得します 。自己判断で勝手に仕事を進めてしまう致命的なミスを防ぎ、「アドバイスを求める心づもりで謙虚に確認する」姿勢を学ぶことで、周囲の先輩や上司の協力を引き出しやすくなります 。無駄な手戻りを最小限に抑え、早期に組織の信頼を獲得する一流の仕事の進め方が身につきます 。

  • 3「選ばれる存在」になるための話し方の習得

    話の順番や言葉の選び方次第で、相手への伝わり方は劇的に変わります 。本書では、「自分が一番伝えたいこと」よりも「相手が一番知りたいこと」を優先して結論から伝えるコミュニケーションの極意を学びます 。相手を尊重した非言語表現や好感を持たれる話し方を体現することで、「この人とまた仕事がしたい」と思われる「選ばれるビジネスパーソン」へと最速で成長できます

育成担当者・管理職の皆様へ:本書がもたらす3つの「指導・組織変革」

  • 1世代間の「常識ギャップ」を埋める共通言語の構築

    若手とミドルシニアの間で生じやすい「常識」や「価値観」の乖離を、単なる主観の押し付けではなく、「マナーとは他者への配慮であり、業務上のミスや損失を最小化するための合理的な手段である」という客観的なロジックで提示します 。これにより、感情的な反発を無くし、組織全体で同じマナーの理解を共有するための『戦略的共通言語』として機能します 。

  • 2初期育成における指導負担の軽減と早期離職の防止

    新入社員や中途社員がチームに合流する際、本書に示されている基礎的な共通ルールを意識してもらうことで、基本的なマナーや仕事の進め方の指導にかける上司や先輩の育成負担を大幅に削減できます。イラストを交えた分かりやすいアプローチは、若手自身が主体的に仕事の仕方を学ぶきっかけを作ります。これにより、初期のコミュニケーションのすれ違いや孤立を未然に防ぎ、互いに安心して働ける環境を構築することでスムーズな職場への定着を促します。

  • 3企業の社会的信用と顧客体験(CX)の向上

    従業員が送る1通のメール、1本の電話、あるいはオンライン画面越しでの配慮の欠如が、長年築き上げた企業のブランドを一瞬にして失墜させかねない現代ビジネス。全従業員に「真心マナー」が組織の標準インフラとして行き届くことで、あらゆる顧客接点における品質が安定します 。顧客満足度(CS)の向上だけでなく、他社が簡単に真似できない強固な信頼関係という真のブランド価値を守り抜くことができます 。