川居 宗則 著
『待ったなしの資金繰り対策と金融機関との付き合い方』(ブレーン)2023
- 【目次】
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- Chapter 1 消費税制度の仕組み
- Chapter 1 融資の状況
- とりまく環境
- Chapter 2 資金繰り対策
- 2-1 融資返済 3つの資金繰り対策 種類
- 2-2 融資返済 3つの資金繰り対策 ① 借換
- 2-3 融資返済 3つの資金繰り対策 ② 新規融資
- 2-4 融資返済 3つの資金繰り対策 ③ リスケジュール
- 2-5 融資返済 3つの資金繰り対策 まとめ
- 2-6 コロナ借換保証制度
- 2-7 事業性評価融資
- 2-8 事業性評価シート
- 2-9 経営者保証改革プログラム
- 2-10 マル経
- Chapter 3 金融機関との付き合い方
- 3-1 良好な関係構築のために必要なこと
- 3-2 取り引きのことで受ける相談
- 伴走支援でWin-Winの関係を目指す
- 資金繰りに窮する社長たちの力に
- 【内容】
- 会社が事業を行っていくためには運転資金や設備投資など常に資金が必要です。資金調達は経営者の数ある仕事のなかで最も重要なミッションの一つですが、中小企業・小規模事業者にとっては容易なものではありません。金融機関から簡単にお金を引き出せることはなく、手間暇かけて融資申し込みをしても断られてしまうケースが多く見られます。金融機関支店長を経験し、ライフワークとして東日本大震災後の宮城県気仙沼市商店街を支援し、経営コンサルタント(中小企業診断士)として独立した私が中小企業の経営者を応援する思いで、滞りなく融資を受けるにはどのようなことに気を付ければよいかということを一問一答形式でまとめました。
多くのコロナ融資返済開始が2023~2024年に始まります。思い返せば2020~2021年がコロナ融資実行の山でした。3年ほど経てば経済環境が戻ると考えて、返済開始まで3年間の据え置き期間を設けた事業者が多かったからです。2023年になりましたが経営環境はまだまだ厳しいものがあります。コロナ禍からの復活は道半ばで、予期せぬロシアのウクライナ侵攻が起きました。エネルギー価格や資材価格など物価高騰の影響が続いています。とはいえ経営者にとって資金調達は事業を継続していくうえで待ったなしの課題です。本冊子ではそのための資金繰り対策を具体的に説明しています。さらに私の経験から金融機関との付き合い方、上手な交渉方法についても記載しています。資金調達を検討中の経営者にとって、逆境を乗り越え、事業を発展させていくための一助になれば幸いです。